今年は良い1年になりますように。
このタイトル自体どうしようか?悩みました・・・
原文に忠実に、再現しようと思い、あえて
このタイトルとさせていただきます。
オイラはこの方は「ヒーロー」だと思います(T_T)
以下転載文
石巻市立湊小学校周辺在住のある男性のお話です。
彼との出会いは小学校の体育館でした。衣料品などの救援物資が届けられて、彼は抱えきれないくらい沢山の荷物を自宅まで持って帰ろうとしていました。そこで僕はそのお手伝いをさせて貰い一緒に彼の自宅に同行しました。
道中、最初は気さくな世間話で和やかな会話だったのですが、突然彼は泣き出し、語ってくれました。
震災当日、彼は他県で仕事をしており、会社命令で石巻市に向けて車を走らせたそうです。
しかし、石巻市の中心部までは辿り着けず避難所で数日間を過ごさざるを得ない状況に追い込まれてしまったそうです。
2日目には食料・水・燃料全て底を尽き、比較的体力のある彼が被災者を救い出す為に、食料調達に動き出したそうです。
すると彼の前に食料を積んだ軽トラックが止まりました。彼は内心、助かった!!と期待をし食料を分けて貰おうとしたそうです。
すると彼らはおにぎり一個一万五千円なら売ると言ってきたそうです。
彼は仕方なく財布の全額三万円を支払い、おにぎりを購入し、その後丸一日不毛の地をさ迷うこととなりました。
そしてやっとの思いでコンビニを発見。しかし彼には既に、食料を買えるお金は持ち合わせていません。
コンビニの中は、誰もいなくなっていたそうです。
彼は抱えられる全ての食料を略奪し、避難所に持ち帰り、皆に与えたそうです。彼自身は一つのおにぎりも口にしていないそうです。
その後彼は救急車に搬送され、なんとか今は自宅にたどり着いたとのことです。
彼は略奪したことについて泣きながら謝っていました。警察に連行して欲しいと懇願してきました。
そんな彼を僕は、ただただ横で「あなたはヒーローだ」と慰めることしか出来ませんでした。
果たして彼を罪に問えますか?
彼に何の罰を与えるというのですか?
僕は一緒に泣いてあげることしか出来ませんでした…
何故彼は罪の意識に悩まなければならないのですか?
今、被災地以外の地域では支援ムードが薄くなりつつあるように感じます。何か遠い外国の出来事のような風潮が見られてなりません。
同じ日本に今、現在進行形で何の罪のない優しく正義感強い人間が苦しんでいることを忘れないで下さい。
被災地の方々が今も、悲惨な生活を強いられている一方、何の不自由もなく震災そのものを過去の出来事に片付けようとしている人達がいることもまた事実です。
オイラにはどうしても、この方を責めることができません(T_T)
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